輸出仕様のエレクトロ３５？

このモデルをエレクトロ３５に入れるかどうかは難しいところである｡資料を見ると、発売は昭和５０年の１２月となっている｡それ以外のことは載っていない。

レンズはエレクトロ３５の４５ｍｍＦ1.7（4群6枚構成）よりワンランク落として４５ｍｍF2.8（3群4枚構成）となっている｡低速は約2秒よりとなっている｡絞り優先であり露出警告ランプ等はすべて一緒である｡
これはあくまで推測であるが、昭和50年というとエレクトロ３５ＧＸの発売された年である｡この頃になると大型ボディのＧシリ−ズはほとんど生産されていないと思う｡したがって部品、パ−ツの在庫整理の為に輸出仕様としたのではないだろうか。香港製とあるから、生産ラインもそっくり香港に持っていって作らせたのではないだろうか。

みのかんのＭＧ−１

これは津南物語さんよりジャンクということで頂いたものである。ぱっと見たときこれは直ると思った｡長い間ジャンク修理をやっているとそういう勘みたいなものができてくるのである。
案の定コ−ドの交換だけで直ってしまった｡
さっそく撮影会に持っていった｡写りに不満はなく、きちんと申し分のない操作性である。しかしどう見てもこれはエレクトロ３５である。
ただこういうカメラはめったに出ないものである｡貴重品といってもいいだろう｡津南物語さんはブラックのエレクトロ３５といっていたが、これは珍しいのではないだろうか｡
ヤフオクで落札したらしい。よく落札できたなと考えてしまう｡ＭＧ−１という名前が知名度が低かったせいではないかと思うが、実は僕も名前は知っていたが実物を見たのは初めてである｡まさかこのカメラが自分のところに回ってこようとは夢にも思わなかったわけである｡
津南物語さん、ありがとうございました。